口腔ケア介護士育成
口腔ケア介護士育成研修について
口腔ケア介護士育成の概要
高齢者の口腔ケアは誤嚥性肺炎予防や認知症進行抑制、様々な全身疾患の予防において効果があることはあらゆる研究で明らかになってきています。近年、2000年から始まった8020運動によって高齢者の残存歯数は明らかに増加しており、それに伴い、これまで義歯の清掃が主だったロ腔ケアが複雑になっているのは明らかです。
訪問歯科診療で歯科医師、歯科衛生士が定期的に口腔ケアを行うには、今後増加する要介護高齢者に対して人員的に困難であり、たとえ行えたとしても自立していない要介護高齢者にとって重要なのは毎日の口腔ケアです。
現在、入所者(利用者)の毎日の口腔ケアを行っているのは介護福祉士、介護士であり、今後も頼らざる負えません。要介護高齢者の口腔ケアは健常人のそれとは異なり知識と技術を要します。
口腔ケアの研修を受けていない介護福祉士・介護士にとって、実地研修を受けて安全で簡便口腔ケアを身につけることは、日々手探りで行っている口腔ケア業務の時間とストレスを減らし、また今後増加する要介護高齢者の健康維持のために役立ちます。
函館市の口腔保健推進事業(歯科医師派遣)について
函館市では、市内の介護施設・企業・団体などからのご依頼により函館歯科医師会の歯科医師を派遣し、オーラルフレイルの予防、口腔ケアの重要性等の講話や歯科相談などを行っています。
道南で初の口腔ケア介護士の研修
笑福が道南で初の口腔ケア介護士の研修を受け、全スタッフが「口腔ケア介護士」の取得を目指しています。
函館歯科医師会の理事である中野デンタルクリニックの中野敏昭先生と、北条歯科医院の北条弘之先生のお二方が講師として指導を行ってくれています。
利用者様のお宅に訪問し、口腔ケアを実際に行う実地指導も取り入れています。
研修方法について
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介護士に対して歯科医師および歯科衛生士が口腔ケア実地研修を行います。
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研修初期は模型を用いて行い、その後相互の口腔内で研修を行います。講義だけではなく、希望があれば実際に入所者(利用者)のロ腔ケアを行いながら研修を行います。